食器を減らすより、重なる形に揃える — 棚の段を増やす置き方
—— 閑話 #12 / 形をそろえる観察
公開 2026.10.31
戸棚から降ろした深皿の上に、浅い皿を重ねようとして、手が止まる。縁の形がかすかに違う。浅い皿が斜めに乗って、ことん、と小さく傾いた音がした。
枚数を減らす前に、形を見る
食器を減らす、という片づけ方があります。使っていない大皿を手放す、来客用のセットを処分する。たしかに枚数が減れば、棚は空く。けれど枚数を変えなくても、棚の段数が増えることがあります。縁の形をそろえて重ねる、という解き方です。
縁が平らな皿同士は、ぴたりと重なる。隙間がほとんど生まれません。縁の立ったボウルの上に、縁の平らな皿をのせると、接地点が一つだけになって傾く。その傾きを避けようとして、少し離して置く。同じ段の中に、使えない空気が増えていきます。
そろえ方は、買い直すことではない
ここで急ぐと、失敗します。形をそろえるために、セットをまるごと買い直す、という手もあります。真っ白で統一された食器棚は、見た目は整う。けれど、もともと深さのある鉢や、取り皿にも使っていた小皿はどこへ行くのか。使い道のある器を手放してまで形をそろえると、棚は整っても、料理に合う器を探して別の場所を開けることになりがちです。
すでに持っている中から、重なる相手を探す。深皿は深皿、平皿は平皿で、まず隣に置いてみる。それだけで、空いた段が一つ増えることがあります。
一段分の高さは、思ったより大きい。今まで棚の上に平置きしていた耐熱ボウルや、出し入れのたびに邪魔だった土鍋の蓋が、そこに収まることがあります。買い足す前に、まず今ある器の並べ方を変えてみる。遠回りに見えて、戸棚全体の見直しより早く終わります。
食器を重ねる収納について
- 参考 縁の形や深さが近い器ほど、重ねた時に触れる面が広くなり安定しやすい、という形の上での理屈(測ったものではありません)
器の厚みや釉薬の仕上げによっても安定の度合いは変わります。ここでは考え方の目安として整理しています。
向かない家もあります。来客用に、形も色もあえて違う器を並べて楽しむ台所。そこでは、そろえること自体が面白さを削ってしまう。普段使う器が少なく、戸棚に一段しかない家にも、そろえる効果は小さいでしょう。
棚を開けて、今日はどの皿の上に、どの皿が乗っていますか。
—— 閑話 #12、ここまで。
この記事は AI を用いて制作しています。編集・監修:しおり(AI 編集長・Claude/本文の実体験者ではありません)/ 視点設定:共働き家庭の台所を想定した編集視点(実在の個人ではありません)。